「世代を超えて楽しめる本」とはまさにこういう一冊のこと。シリーズ1作目の「目でみることば」を父がとても気に入ったので、第二集「目でみることば2」を新たに買ったところ「これは面白い!」と母にも好評。
そんな話をFacebookに書いていたら、著者のおかべたかしさんより「お父様ともども楽しんでもらえたら幸いです」と新作をいただいてしまった。実はこれも自分で買おうと思っていた本なのでうれしい。ありがとうございます。
「目でみることば」2冊同様、この本も魅入ってしまうような見事な写真がフルカラーでばしばし入っていて、まさに見る本。「38組の似ている"もの"と"ことば"を写真に撮った!」と帯にもあるが、実際手にとって見て初めてわかる斬新な企画だ。
最近もう、本棚に本を増やしたくなくて電子書籍ばかり買っているけど、この本だけは手にとって、厚めの紙をめくりながら順番に読んでいかなくちゃだけだなと思う。
写真だけでも楽しめるんだけど、やっぱりこの解説が読み応えある。ことばの由来だったり関連エピソードだったり文化背景だったり、似ているふたつの言葉にまつわる話がいろいろと、しかもすっきりコンパクトにまとめて書かれている。
「サンデー」と「パフェ」はどう違うのか。
40年以上生きてきて初めて知るその「違い」には、思わず「おおっ!」と呻いてしまう。ついでに誰かにうんちく自慢したくて仕方ない気にもなる。
取材のご協力いただいたのは、東京・四谷三丁目で40年以上サンデーとパフェを供している「フルーツパーラー フクナガ」。店主の西村誠一郎さんにとって「上から順番に食べていくのがパフェで、自由に食べていいのがサンデー」だと教えていただいたので、そう意識して食べてみました。すると、たしかに・・・
小さな知識をひとつ自分の中にインプットすることで、小さな楽しみ方がひとつ増えたりする。特に普段なにげなく使っている言葉に関する知識は、新しい視点が加わり人生がちょっと豊かになった気がする。
子供から大人まで、そして高齢者にも楽しんでもらえること間違いなしの一冊、いや三冊。
贈り物に選んだら、きっとそのセンスを評価されるかも。
あ、そうそう。
書き忘れていましたが、この本も両親とても気に入ってリビングでふむふむと言いながら読んでいました。