3.11から三年半~復興も進む三陸の津波被災地を訪れ学ぶ「復興支援スタディバスツアー」

3年半を経た東北沿岸の津波被災地は、新しい街づくりも始動し大きく変わり始めている。家のコンクリ土台の撤去、地盤沈下した土地のかさ上げ工事、新たな防潮堤の建設、そして復興道路。幹線道路はダンプが行き交い、まるで巨大な工事現場のようだ。

同時にまだ、津波によって破壊された建物や橋、水門なども多数残り、高台や山間部には仮設住宅がびっしり立ち並ぶ。多くの商店が並んでいた市街地は、知らない人が見たら広大な空き地のようになっている。

「多くの方が犠牲になった土地を観光気分で訪れるのはどうか」

という声もあるかもしれないが、自分は逆に、観光気分でもいいから一度見ておくことに意味があると思う。ボランティア活動の時に知り合った地元の方の中には「実際にこの場に来てみないと実感できないこともあるはず。むしろ関東の人こそ、来て、自分の目でこの風景を見てみるべきだと思う」と語っていた方もいた。

そうした風景の中には「今」を逃したらもう見れなくなるものもある。
少しでも関心があるのなら、先送りはしないほうがいいだろう。

先週参加した南三陸町での「語り部バス」では、津波で市街地が流され、電気も水道も止まった状態での生活がどうだったか、実際にそれを体験した男性が、防災・備蓄の大切さとともに語ってくれた。やはり説得力がぜんぜん違う。

最後には「皆さん、帰られたらぜひ、ご家族やお知り合いの方にもこの話をしてあげてください」とも言われた。ある日突然襲ってくる自然災害に備えるためにも、私達にはこの地から学ばなくてはいけないこと、伝えていかなくてはいけないことがあると思う。

●26年度【復興支援スタディバスツアー】参加者募集 : ReVA復興ボランティアチーム・上尾

自分も参加している埼玉・上尾市のボランティア団体「ReVA」では、10月3日(金)夜~10月5日(日)にバスツアーを実施する。通常のボランティア活動はなく、宮城・岩手の沿岸部の街を訪れ、地元の方から話を聞くというものだ。

■日程10月3日(金)20:00東松山駅集合/21:00北上尾駅集合─バス車中泊
10月4日(土)松島・女川・雄勝・南三陸・陸前高田・大船渡─ホテル宿泊
10月5日(日)三陸鉄道乗車・釜石・道の駅遠野/北上尾駅21:00着/21:30東松山駅着
■参加費用29,000円
■定員24名(最小遂行人数15名)


同様のツアーは旅行会社なども多く組んでいるが、内陸部での観光・温泉・買い物がメインで、その合間に沿岸部もバスで少しまわり、車窓から津波被災地を眺める程度のものも少なくはない。

ReVAのツアーは、専門ガイドがいるわけではないので面白みには欠けるかもしれない。
しかし2011年以降ずっと継続的にボランティアバスを企画し、陸前高田市など地元の方とも連絡を密に行いながら仮設住宅のお手伝いや漁業復興支援など手がけてきた人たちが企画しているので、コースとしては、限られた時間の中で三陸の現状をしっかり見ることができるものとなっている。

もちろん、埼玉県民・上尾市民以外でも参加は全く問題ない。
集合場所の北上尾駅は、池袋から湘南新宿ラインで一本、たった38分。東京在住の人でも時間的に十分間に合うだろう。

主催のReVAは、もともと上尾市社会福祉協議会が実施していたボランティアバス参加者がベースとなって2011年に結成した新しい団体で、政治・宗教的なバックグラウンドは一切なく、行政や周辺自治体のボランティア団体とも連携しながら復興支援活動を続けるほのぼのしたチームだ。「これで終わりにしちゃダメだ。継続支援していこう」というメンバーたちの活動は、東北復興支援にとどまらず、地元の「防災」にまで拡大している。

●ReVA復興ボランティアチーム・上尾

案内資料には「車中泊を含む2泊3日の日程に耐えられる方」など、明らかにボランティア募集要項からそのまま引っ張ってきた文言もありちょっとびびってしまうかもしれないが、実際にはずっとバス移動なので、車中泊で熟睡できなくても、眠くなったら日中にバス車内で寝てしまえばいいだけだし、やや詰め込み気味の日程ではあるけれど、長距離を歩く場所もないので、体力に自信ない方でも問題なく参加できると思う。

「一度、東北沿岸部には行っておきたいと思っていた」

という方、ぜひ10月最初の週末の予定を確認してみてほしい。
自分で電車・バス乗り継いで行くのはちょっと大変な場所だが、このツアーに参加すれば一気にまわることができる。

●26年度【復興支援スタディバスツアー】参加者募集 : ReVA復興ボランティアチーム・上尾

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