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知床羅臼体験&知床岬クリーン作戦(5)羅臼漁港の市場でオオカミウオ対面

羅臼3日目も終日盛りだくさん。
まずは早朝3時集合で、羅臼岳に向かうつづら折りの国道334号(知床横断道路)の途中の高台から、国後島に昇る日の出を。

・・・見ようとしたのだが、この時期の太陽があがる角度をちとチェックしそびれていた上、厚い雲に阻まれやや残念な結果に。

そこから、びくっとするもののどこうとしない大量の鹿と遭遇しながら山を下り。

それにしても鹿の多さよ。

なぜ車が走ってきているのに気付いても君たちはすぐ逃げないのか。
あるいは逃げると思いきや、むしろ車の前に飛び込んでくるのは何ゆえ。

路肩から山の中に逃げればいいものを、なぜか車と並走して同じ方向に逃げようとするため、車の側面と衝突してしまうこともあるそう。鹿はほんと危険。

せっかくなので羅臼国後展望塔へ。
ここは羅臼市街地にある道の駅の脇の道を登っていったところにある。

[360度撮影]知床半島・羅臼国後展望塔 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

↑360度撮影なので、マウスでぐりぐりすると違う方向を見ることができます。

わざわざ知床横断道路を登らなくても、実は羅臼市街地からもすぐのこの場所のほうが日の出よく見えたかも。

厚い雲の向こうで火を噴く太陽と、それが照らし出す海面と漁港の風景。
神々しさすら感じる。

朝食食べてヒカリゴケ。

そして羅臼漁協の卸売市場へ。
ここは観光客が勝手に入ることはできず、ガイドが必要。
羅臼の宿まるみでも、ガイド手配などしてくれるそう。

セリは10時からだが、1時間以上前から魚にタコ、貝類が次々運び込まれ、漁協の人が手早く計量し、重量書いた紙をポンポン投げ込んで行く。

地面に直接横たわる巨大水だこ。
恐らくその隣にある水色のケースに入っていたのだが、自らの重量を書き記した紙を貼りつけたまま出てしまったのだろう。理由はいろいろあるのだろうが、「羅臼漁協」と書かれたケースのサイズはすべて統一されていた。

この写真だけだと大きさわかりにくいと思うので・・・

比較対象物とのツーショット写真。
足一本でもかなりの食べでがありそうだ。

まるみご主人の湊さんが、魚についてひとつひとつ解説をしてくれた。
記者の方なども一緒なので、ここで水揚げされた魚の流通先など、いろいろな質問が飛ぶ。

漁協の人も「この魚知ってるか?」など話しかけてきて、面白い話をいろいろ聞かせてくれた。

たとえば博多土産として有名な明太子。
スケトウダラの卵だが、ここで水揚げされた鱈子も九州に陸送で運ばれるのだという。もともと「明太」は朝鮮語でスケトウダラを意味し、その卵だから「明太子」など。

そしてこれこれ!
魚の中でもかなりの強面だろうこの子の名前は「オオカミウオ」。名前もすごい。

近付くと立派な歯を持っているのがわかる。
実は去年、このオオカミウオがネットで話題になり、個人的に興味を持っていろいろ検索して調べたことがある。

●オオカミウオを釣って食べたら色々大変だった - デイリーポータルZ:@nifty

バズったのはこの記事。
オオカミウオを釣ろうと知床にやってきた人の体験談なのだが、非常に面白い。そして最後のオチも笑えるのでぜひ時間あったら最後まで読んでほしい。

体質が合わないと、食べた時に下痢をするという話もその時に誰かから聞いた。
でも一度でいいからこんな魚食べてみたいなあと思っていたので、ここで対面できて感激だ。

ただし漁港の人はこう言い切った。

「腹下すよ」

やっぱりそうなんだ・・・

断面が八角形になっているという、その名も「八角」。

縞ホッケ。

お腹が大きなタラ。
これが「たらふく」の語源なんだとか。

そして、ここでも自由を求めて逃走図る勇敢な水だこが。
ただし彼(もしくは彼女)の入っていた位置が悪かった。

最後、大きな頭部を積み重ねたケースの隙間からなんとか出そうとあらん限りの力を振り絞った結果、その上に積み上げられていたケースが総崩れ。上のケースに入っていた水だこすべてが飛び出るという大惨事が発生してしまったのだ。

あたり一面、水だこだらけ。
だけどこれを運び込んだ漁師さんあるいは会社の人はもはやいないらしく、漁協の人もちらっと見ただけで特に何もせず。

我々一行だけが、いいのか、このままでいいのかと焦っていた。

いやー、こんなじっくり卸市場の魚見学したのは初めて。
まだまだこれから運び込まれるところなのだが、それでも魚・海産物の種類の多さは半端なく、そして人口わずか5000人ほどの街の漁港とは思えない規模の水揚げなことも理解できた。

・・・でもやっぱりオオカミウオ食べてみたいなあ。

[360度撮影]羅臼漁港卸売市場 #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

↑360度撮影なので、マウスでぐりぐりすると違う方向を見ることができます。

[旅]知床羅臼2016年5月

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