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塩釜でプリプリ牡蠣を食べ、名取市・山元町を経て福島県の南相馬市へ

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自宅をでてから10日目。
ツール・ド・東北の余韻にも浸りながら石巻を出発し、東松島や塩釜、そして仙台空港を越えて福島県・南相馬市へと向かった。

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最初は「日本三景」のひとつ、松島。
松島湾内には無数の島が浮かび、その数なんと260余り!

もともと地盤沈下によってできた地形で、湾内はかなりの浅瀬だったこと、島が津波の勢いをそいだこともあり、海からすぐの場所にびっしり建つ旅館や飲食店など、建物はすべて残っており、観光客で大賑わいだ。

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そこからさらに南下して塩釜に。
8月末の陸前高田ボランティア活動の際に教えてもらった仲卸市場内の「市場食堂」が目的だ。

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初めて訪れる塩釜の仲卸市場。
天井が高く、時間帯的に観光客中心となっていたが、近くから来ている人も多いのか、かなり大きな魚を買って発泡スチロール箱で運んでいる人たちの姿も。

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銚子港近くで育ち、小さい頃から魚ばかり食べ続けてきた私にとってはなんとも魅力的な場所。どれも美味しそう。

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食べたい!!!
でも旅行中だからムリ!

・・・なんていうことはない。

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観光客がその場で食べられるよう、ボタンエビや牡蠣など一個単位で売ってくれる。

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さらにはいくらや生ウニなども。

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そして一角で販売している「ごはんセット」300円と組み合わせ、自分セレクトの海鮮丼を作れちゃうのだ!

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私がセレクトしたのは150円のボタンエビに170円の巨大牡蠣。

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そして200円のサーモントロ。

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この牡蠣の大きさたるや!!!

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大満足のランチ♪

私は生物だけにしちゃったけど、グループで来ている人たちは大きなカマを焼いてみなで摘んだり、サザエのつぼやきなどを食べている人たちも。

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食後は再び南下。
途中でなかなか賑やかに走行するエイプ集団に遭遇したり・・・

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仙台空港がある名取市の沿岸は、海沿いの松並木からかなり広範囲にわたって建物ひとつない風景になっていたり・・・

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生まれて初めての"セルフ給油"に挑戦し、タンクのキャップが全然開かずに焦りまくったり。

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そして山元町に入ったあたりで国道6号を離れ、

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平行して走る県道38号線に入っていった。
三連休の最終日で、工事車両なども走っていなかったこともあり、何もない枯野原の真ん中をまっすぐ走る道は非常に寂しいものだった。

海から国道6号まではかなりの距離があるのだが、震災時に見た映像では、激しい勢いの津波がすべてをなぎ倒して国道まで迫っていた。

直後のこの地域のレポートがある。

●東日本大震災ルポ(2)宮城県山元町 福島県新地町

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わずかに残る防風林の列が海岸線の位置を示している。
海風の影響なのか、何か除草剤を使っているのかはわからなかったが、まだ9月だというのにまるで晩秋の景色のようだった。

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慰霊碑もあった。

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中浜小学校の建物はまだ取り壊しが行われていない。

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建物内はもちろん立入禁止だが、Googleマップのストリートビューで建物内部がどうなっているのかも見ることができるようになっている。

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この辺り一帯は、他のどことも違う荒涼とした風景が広がっていた。

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山元町を通過するとそこは福島県の北端で、新地町・相馬市・南相馬市と続く。

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国道6号をひたすら進んだ。

実はツーリング開始した後、ボランティア仲間から吉報をもらった。原発事故の影響で封鎖されていた国道6号の一部区間が、9月15日0時より通行可能になるというニュースだ。

福島第一原発から北西方向に向けての楕円形エリアは立入りが制限された区域となっており、ぐるっと内陸の田村市あたりまでを迂回しなければ、福島県南部のいわきへは行けない。

国道6号を走ることができれば、距離は一気に1/3くらいに縮まる。

やったー!

と大喜びしつつ、同時に「バイクはダメなんじゃないか?」という懸念もあったのだが、それが当たった。

政府は15日午前0時以降、福島県浪江町南部―富岡町北部の国道6号約14キロの通行規制を解除した。東京電力福島第一原発事故以来、一般車の通行が規制されており、開放は約3年半ぶり。

この区間は放射線量が高い帰還困難区域を通る。6号上の国による除染は終わったが、周辺の線量は依然高いため、二輪車や歩行者の通行規制は続く。

●福島の国道6号、通行規制解除 原発事故以来3年半ぶり:朝日新聞デジタル

仕方ないとはいえ残念。

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南相馬市に入ると、「自動二輪車・原動機付自転車・軽車両・歩行者は通行できません」の看板が歩道に設置されていた。

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南相馬で泊まったのは「仮設ホテル」こと「ホテル叶や」。
ここおそらく、「フロント」と書いて張ってなければ、工事現場の事務所か宿泊施設だと思うだろう。

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中入ってもまさに仮設。

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こんな感じで、AからDまで4つの棟が並んでいて、全部でシングルが100室あるという。震災後に作られ、主に長期滞在の工事関係者が宿泊している。

諸事情でここに2泊したんだけど、両日とも女性は自分ひとりで、食堂でもかなりアウェイ感漂っていた。

で、気になるお部屋がどんなかというと・・・

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「煙草臭い」という一点を除けば立派なビジネスホテルのシングルルーム。
無線LANも利用でき、チェストもあり机も使いやすかった。

翌日の昼間、清掃時間に他の部屋をちょっと覗いたら、各自でラックなど家具を持込み、荷物もいっぱいで、まるで男子寮のような風景になっていた。

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食堂はこんな感じ。

ここも後で別途、宿泊レポートしたい。

●ホテル叶や

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