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冬もホヤ!南三陸町・山内鮮魚店と宮城大学の新商品開発プロジェクトで誕生した「ほやだんご(仮)」でホヤ鍋

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海のパイナップルこと「ホヤ」の旬といえば夏。

新鮮でぷりぷりの殻付き活ホヤのお取り寄せも8月で終わってしまうのだが、そんなホヤを通年にわたってもっと楽しめるようにする新商品開発プロジェクトが進行中だ。

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取り組んでいるのは南三陸町の山内鮮魚店と宮城大学。

●山内鮮魚店

東日本大震災まで、三陸の海で養殖されたホヤの多くは韓国に輸出されていた。ところが原発事故の影響で輸出ができなくなり、国内需要だけでは消費しきれないホヤがここ数年、大量破棄されている現状がある。

「もっと国内のホヤの消費を広めたい」

として誕生した新商品の試作品がこれ。

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ホヤ鍋の具材セットだ。以前2回開催した「ホヤナイト企画」のつながりで、モニターとしてご提供いただいた。

このうち新商品は「ほやだんご(仮)」2種。

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ひとつは蒸した「ほやだんご(仮)」。

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もうひとつは揚げた「ほやだんご(仮)」。
どちらも密封パックに入って冷凍された状態で、賞味期限は2か月ほど。

「解凍後は5日以内にお召し上がりください」と書かれている。

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さらにこちらは既存人気商品の「夏のほや」。
ホヤが旬の夏の時期に水揚げし急速冷凍したもの。

なので美味しさは殻付き活ホヤ級。
一切臭みもなく、刺身で美味しくいただける商品だ。もちろんバター焼きや酢の物、パスタなど料理に使ってもGOOD。

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今年8月、友人宅での「ホヤパーティー」の際にお取り寄せをした。
この時は、「夏のほや」を中心に、蒸しホヤ・燻製ホヤとホヤ尽くし。それに日本酒やワインを合わせていただいた。

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ホヤ初体験の友人にも大好評だったのがもちろん「夏のほや」。
解凍して細長くカットしただけの

「ホヤ刺し」

は、従来のホヤイメージをがらり覆すものだ。

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話は戻って、ホヤ鍋具材セットのラストは「蒸しホヤ」。
こちらはなんと赤い殻付きのまま、蒸してレトルトパックに入れて冷凍したもの。解凍するだけでいいつまみになる。

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そんなわけで早速「ホヤ鍋」だ。
レシピがついており、「ホヤ鍋塩味」「ホヤ鍋醤油味」のうち、醤油味でいただくことに。

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作り方は簡単。
醤油・みりん・酒で味付けしたスープにお好みの野菜を入れ、「ほやだんご(仮)」と適当なサイズにカットした「夏のほや」を投入するというもの。

スープは先に昆布を入れて沸騰させた。

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そして完成。

具材は白菜にネギ、人参、豆腐、しめじ。

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そして主役の「ほやだんご(仮)」と半分にカットした「夏のほや」だ。

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刺身でも食べれるホヤを鍋に入れてしまうというのは贅沢というか勿体ない気もしてしまうのだが・・・。

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ちなみに「蒸しホヤ」も鍋に入れてもいいとのことだったが、こちらは解凍したものを別途お皿に。

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各自の好みで鍋に投入して食べたり、そのままわさび醤油で食べてもいいかなと思い。

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煮込んで、ホヤも鮮やかなオレンジ色から、落ち着いたクリーム色へと変化した。
貝やエビ類のように小さく縮んでしまうのかと思っていたが、それほどではなかった。

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まずは「ほやだんご(仮)」を♪

主材料は魚肉。
そこにホヤの身が入っている。

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一口かじってびっくり。
中には濃い卵黄のような色をした肉厚で大きなホヤがごろごろ。

ホヤ独特の味わいもしっかりあり、なかなか新鮮な味わいだ。

鍋に入れるのではなく、これだけでちょっとした一品料理ができそう。
居酒屋などでの面白いメニューにもなるんじゃないだろうか。

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例えば簡単なものならこんな感じ。
加熱して、その後甘酢餡かけにしてみた。

中にイカ・タコなどが入った魚肉団子は食べた経験ある人多いと思うが、ホヤはきっとほとんどの人が未体験だろう。

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そしてこちらは「夏のほや」。

ホヤはあの独特の苦み・えぐみが美味しさポイントなのだが、茹でるとそれは少しまろやかになり、初めての人でも食べやすくなる。

そして身は柔らかくふっくら。
スープは薄味だが、ホヤ自体もほんのり塩味なのでポン酢などなしでも十分。

ホヤ鍋は実は初体験だが、柔らかく煮込んだ野菜とホヤはよくあい、海鮮系ならではのさっぱりしたヘルシーな鍋は両親にも好評だった。

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そして蒸しホヤも。
少しこりこりっとした食感もあり、日本酒や焼酎のつまみにもぴったりだ。

さらに・・・

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全部鍋に投入してしまうのはもったいないので、大粒の「夏のほや」を2個、そのままスライスしてお刺身に。

これはもう止まらない!

確実に日本酒が欲しくなる。

ホヤは、塩味・苦味・甘味・酸味・うま味の5つすべての味を含むと言われているが、口の中でその複雑な味わいをゆっくり堪能できるのはやはりホヤ刺しかもしれない。

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そして今朝、もう一種類の揚げた「ほやだんご(仮)」を使って、ひとり鍋を作って食べた。

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やはり中には巨大なホヤがごろんごろん。
味は基本的に一緒だが、食感はかなり異なる。個人的にはこっちの揚げたほうが好きかな。

●山内鮮魚店

なお現在は試作品段階なので、「ほやだんご(仮)」やホヤ鍋セットはまだ販売されていない。
「夏のほや」「蒸しホヤ」そして「ほやづくしセット」などは購入可能。

●ホヤ|ほやの通販なら山内鮮魚店

個人的には燻製もおススメ。
少量ずつ購入できるので、ホヤ好きな人はもちろん、ホヤ未経験という方もぜひ本場の美味しいホヤを一度体験してみてほしい。


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ちなみに私は今この記事を、病院の病室で書いている。
父が2週間前に急速に体調を崩し、診察の結果、進行の早い悪性リンパ腫なことが判明。1週間前に入院しその後は毎日病院に通い詰めるという日々を送っていた。

両親と三人ほや鍋をしたのは、最初に病院に行って検査をした翌日のこと。
その時既に食欲落ちてはいたものの、テレビを見ながら鍋を囲み、父も一緒にホヤを食べたんだよなあと思い出したら、ちょっとこみあげてくるものがあり、暗い個室病室でひとり涙してしまった。

今日から本格的な治療がスタートした。
寝たきり状態で今は何も食べることができないが、
無事退院したらまた一緒に、ホヤ鍋を食べたい。

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