「新宿西口オイスターバー」は、生牡蠣好きも焼き牡蠣好きも、牡蠣はいまいちという人も楽しめるお店
6月14日にオープンしたばかりの「新宿西口オイスターバー」。
開店に先駆けて開催されたメディア内覧会にはネタフルのコグレ氏はじめブロガーも何人か招待されており、その美味しそうな牡蠣写真に悶絶し、誰か誘っていこうと思っていたところ。
「招待してくれるって。牡蠣食べに行かない?」
と、「Knowledge Colors」運営のいぢまさんに声をかけていただき、店舗関係者のKさんにご馳走していただくことに。
ちなみに場所はJR新宿駅を出てすぐ右手、ユニクロが入っている新宿パレットビルの8Fだ。
「本場ニューヨークのオイスターバーで味わうような本格料理を、カジュアルに、かっこよく、楽しく」をコンセプトとしたライブ感溢れる『新宿西口オイスターバー(SHINJUKU NISHIGUCHI OYSTER BAR)』。
牡蠣は国内外から厳選入荷する"都内最多となる常時15種類以上"を取りそろえており、様々な種類の生牡蠣を24個盛り合せた圧巻の「OYSTER PLATTER」が看板メニューです。さらに、シーフードや肉料理のメインディッシュや本場アメリカンスタイルのクラムチャウダーなどの自慢のメニューもリーズナブルな価格でご提供します。
店頭の氷ぎっしり詰められたケースの中には、日本&世界各地の牡蠣。
それを牡蠣ナイフでこじ開けて、大きな金属製のプレートに盛り付けているスタッフの方々。
濃厚な味の牡蠣で知られる北海道の厚岸産の牡蠣もあれば、宮城産・九州の各県産のものも。常時15種類以上という品揃えは都内最多クラスなのだという。
店はかなり深く伸びていて・・・
一番奥までいくと広いスペースに。
元々カラオケボックスがあった場所なのだとか。
魚市場などで見かける、ワイヤーガードのペンダントランプなど、内装もお洒落。
金曜日だったというのもあるが、開店からまだ一週間ちょっとしか経過していないとは思えないような混みようでびっくり。
さっそく注文を。
メインはなんといっても生牡蠣を盛り付けた「オイスタープラッター」。
8ピース・16ピース・24ピースとあり、3人だったので16ピースに。
魚介と肉のパエージャも自慢メニュー。
パンは無料でいくらでも食べ放題とのこと。
嬉しいのはビールのラインナップだ。
スーパードライは、普通の生の他にエクストラコールド。黒もある。
さらにバスペールエール、ヒューガルデンホワイト、レーベンブロイの小瓶も。
そしてワインは2時間飲み放題が2,000円。
しかも赤・白それぞれ4種類ずつあり、サーバーから自由にセルフで注いで飲めるという。スパークリングも1種。飲み放題でワインが計9種類も用意されている店は、いまだかつて見たことがない。
私はバスペールエールから。
料理も続々運ばれてきた。
焼き牡蠣4種。
様々なソースやチーズがトッピングされた焼き牡蠣は全部で6種類ある。
私は「牡蠣醤油」「日本酒」「ダシ」で味付けされた和風な焼き牡蠣「イザカヤ」をいただいた。
これはベーコンやチーズもトッピングされたポモドロソースの「カークパトリック」。
実は1人、生牡蠣は苦手という人がいたんだけど、焼き牡蠣は美味しく食べられるということで、こっちをメインに。
そしてやってきました、
16ピースのオイスタープラッター!!!
想像していたより多くて、というか大きくてびっくり。
真ん中には3種類のソース。
日本各地の牡蠣にオーストラリア産など。
全部2ピースずつになっているのだが、どれも美味しそうで何から食べるのがいいか悩む~。
宮城は雄勝の牡蠣だろうか。
これからいただいたのだが、濃厚でミルキーでたまらなく美味しい。
やっぱり牡蠣は生だ!!!
「以前、友人宅で牡蠣パーティーをした時、ウイスキー好きの人がスモーキーなアイラモルトの瓶を持ってきて・・・」なんて話をしたら、招待してくれたKさんがニヤリ。
お店の方に何かいうと、こんな香水ボトルのようなものがでてきた。
中に入っているのはもちろん♪
シュッとひとかけしていただくと、また全然違った味わいになるからミラクルだ。
産地ごとの牡蠣の味は大きく異なる。
食べ比べし、自分の好みの味を探る楽しみが「オイスタープラッター」の醍醐味だろう。
人数がさらに倍いれば、24ピース入りでさらに多くの種類を楽しめる。
塩や胡椒、タバスコなども。
タバスコもちょっと振りかけると美味しいんだよね。
生牡蠣にはやっぱりワインでしょ!
ということで、人生初の「ワインサーバー」体験。
赤白4本ずつが格納されたガラスのショーケース。
そのボトルの中にチューブが投げ込まれており、上のボタンで好きな量を選んで押すとグラスにワインが注がれる方式だ。
なんでもかなり高額の機材らしい。
面白い♪
ワインも一杯ずつ飲み比べできる。
通常、ハウスワインだったら基本一種類だし、そうでなければ全員で赤にするか白にするか、どの銘柄にするか決めて一本のボトルをオーダーするしかない。全員の好みが一致することなんてないから、半数以上の人はなにがしかの妥協をせざるを得ないのがワインだ。
これだったら飲み比べて好きなワインを好きなだけ飲める。
そしてノンストップで生牡蠣をいただく贅沢。
これは確か福岡か長崎のあたりの岩牡蠣。強い磯の香が最高。
Kさん一押しはこれ。
ニューオリンズのクリーミーな海老料理。
オレンジ色のソースが濃厚で、残すなんてもったいない!と最後パンにつけていただいた。お替りしたくなる味だ。
こちらも同じくKさんが「絶対に食べてほしい」と強力プッシュしたキングサーモングリル。
牡蠣以外のメニューも充実しているので、そもそも「牡蠣はあんまり」という人がいても十分満足できる。
そしてメディア内覧会に参加していた知人たちから「なんだこれは!!!今まで食べたことないカキフライ」と驚嘆の声があがっていたのがこれ。
衣はパン粉ではなく、クラッカーを砕いたものを使っているそう。
なので周囲はかなりクリスピーで味もある。中はとろり柔らかくてジューシーな牡蠣。
程よい酸味のタルタルソースも美味。
カキフライ好きな人なら、これだけ目当てにやってきてもいい代物。
三重の的矢牡蠣は超クリーミー。
一方、このとっても小さな牡蠣は評価がわかれた。
潮くさいだけでクリーミーさがないという人と、独特な味わいがとっても新鮮という自分に。名前忘れちゃったが好みだ。
スープもマスト。
身体に沁み込んでいくような味。
「オイスタークラッカー」なるものが添えられており、それを投入して一緒にいただく。本場アメリカで一般的な食べ方らしい。クラッカー自体は特に塩気もなく味もそれほどないのだが、スープに入れて食べるとなぜだか美味しい。
ムール貝とエビがたっぷりのったパエージャはこれで2人前。
焦げ目もしっかり。
焦げてぱりぱりになったところが美味しいということで、専用の道具でがりがりと鍋からはがす。
「こんな道具があるんですね」
「手作りです、溶接して作りました」
びっくり!
実はお店で作っているのはもうひとつ。
オイスタープラッターのトレイだ。
ちょうどいい高さのものが見つからなかったため、金属製のトレイの下にさかさまにしたボールを溶接して作ったそう。
ウイスキーも飲みたいなあとラフロイグをロックで頼んだら、なぜだか出てきたのは水割り。
「間違えちゃったのかな」
と思っていたが、口をつけてびっくり。
水で割ってないよ!!!
こんな並々と注がれていて800円。
安い・・・!
そこに共通友人の黒野さん&青木さんが登場。
黒野さんがいとおしそうに見つめるのは、大好きな生牡蠣。
「食べちゃうよ、食べちゃっていい?」
「どうぞどうぞどうぞ」
「美味しい~!!!」
こんな表情豊かに生牡蠣を食べている人を初めて見た。ほんと美味しそう。
レモンも生牡蠣に欠かせないトッピング。
一口食べた後、残りの半分にかけて両方の味を楽しむなんてのも。
パクチーたっぷりのエスニックなサラダもおススメだ。
名物店員のあおいちゃん。
チャーミングなトークで、メニューを紹介してくれる。
実は前に別のお店でもお会いしたことがあるのだが、何度見ても愛されキャラだ。
最後にデザートも。
・・・と思いきや、関係者のKさんがいた関係で、店長さんが「試作品」といって料理を2皿もってきてくれた。
一度凍らせた牡蠣をカットしたもの。
レモンをかけ、たれをつけていただく。食感も完全に異なり、まったく違う食べ物のよう。
こちらは干して焼いたものだったか。
味がぎゅっと凝縮していて、燻製のようでもあり、牡蠣に含まれている塩分も濃縮され、日本酒と合わせたくなる味。そんなわけで獺祭を注文。
まさかオイスターバーで日本酒まで飲めるとは。
オイスターバーというと、生牡蠣をひたすら食べる高級店というイメージだったのだが、焼き牡蠣に肉料理に、海鮮グリル料理にと、とにかく何でもある新宿西口オイスターバー。
タイトルでも書いたが、生牡蠣好きな人はもちろん、「生は苦手」という人や牡蠣自体それほど好きではない人を誘って一緒にやってきても楽しめるお店だ。
メニュー種類が非常に多いので、できればなるべく大人数で来るといろいろ注文できていいと思う。
ご馳走様でした!