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第二回ふるさと甲子園でご当地グルメ体験

8月27日に東京・秋葉原UDXで開催された「ふるさと甲子園」昼の部に参加してきた。昨年から始まり今年が第二回。ご当地グルメが集結した食のイベントなのだが、さらにもうワンテイスト加わっている。それは「ロケ地」という要素。

ふるさと対抗!全国「行きたいまち」決定戦~『ロケ地&ご当地グルメ』~人気ドラマや映画のロケ地となった55の地域が今年も大集合!わがまち自慢やご当地グルメを通じて、当日、皆様の投票で「行きたいまちNO.1」を決定します!おなかいっぱい、ふるさとを応援しませんか。

●全国ふるさと甲子園公式サイト|ロケ地&ご当地グルメ | ふるさと対抗全国「行きたいまち」決定戦、人気ドラマや映画のロケ地になった各地方のご当地グルメが集まりました。

10時半過ぎの開場とともに入ると、会場内はあっという間に大賑わい。

55の地域が出店しており、そのスタッフだけでも相当な数なところに入場者がどっと押し寄せ、歩くのも大変なほどの密集度合になってしまった。なんでもアニメの舞台となった街から、そこでしか買えない商品が登場しており、それ目当ての人も相当いたようだ。

会場は出店する市町村ごとにブースとなっている。
どんなグルメが食べられるかは、事前に公式サイトでもチェックできるようになっていた。

●ABOUT | 全国ふるさと甲子園公式サイト|ロケ地&ご当地グルメ

前売り券は3,000円で、グルメチケット12枚綴りが含まれている。
ブースでの食べ物の多くは、このチケット1枚もしくは2枚で購入できる(中には3枚、4枚必要なものも)。

チケットは追加購入も可能なのだが、たぶんこの12枚を使い切る前にお腹いっぱいになるだろう。何を、どんな順序で購入し食べるか、戦略が必要となる。

購入する以外にも各ブース、試食をたっぷり用意してくれていたので、購入しなくても味わえるご当地グルメもたくさん。全部は紹介できないので、その中から印象に残ったものをいくつか紹介したい。


鹿児島県日置市の「ソマモンド」

実は直前まで3週間にわたって九州ツーリングをしていた自分。九州の地名に早くも懐かしさを感じふらふらと近付いたのが鹿児島県日置市のブース。鹿児島市の西側に位置する日置市は、日本三大砂丘のひとつ「吹上浜」が有名だ。その吹上銘菓がこれ。

ソマモンド。
初めて聞いた名前だ。

試食として出されたものを見てもこれがどういうものなのか全然想像つかない。黒糖?さとうきび?なんて思いながら、1個口にほおりこんでみたらこれが・・・

美味!!!

素材は蕎麦(ソマ)とアーモンド。
吹上は蕎麦産地でもあるそうで、その蕎麦粉を使った、口の中でトロケルような香ばしいクッキー。

そばとアーモンドの風味につつまれ、 表面は柔らかく、中はサクッと香ばしい食感。 自然な甘さ。

地元加工グループのおばちゃんたちがひとつひとつ手作りしています。

●FUKU+RE blog そばのクッキー『ソマモンド』鹿児島吹上特産

詳細レビューは上のブログ記事にあるが、素朴な甘さで食感もいいこのクッキー、お土産に買っていったら喜ばれるだろう。箱のデザインもとてもかわいい。


岐阜県恵那市の「えなハヤシ」

最初にチケットを使って購入したのはこの「えなハヤシ」。
注文している来場者も多く、他の人が食べているのを見てそそられた。五穀米にハヤシというのがいいなあと。

実は五穀米ではなく、恵那の古代米だった。
さらに恵那山麓で育てられた寒天豚が使われている。

なぜハヤシライスなのかというと、ハヤシライスの由来となった早矢仕有的さんゆかりの地が恵那市なんだとか。そのあたりの詳しい話は公式サイトで見てほしい。

●えなハヤシ【公式】恵那のご当地グルメ 岐阜県恵那市のハヤシライス

揚げた豚がトッピングで乗っており、古代米の食感ともよくあって美味しかった。
同じくトッピングされていた揚げた葉っぱの鮮やかな緑もいいアクセントに。


長野県須坂市の「ナガノパープル」

お次に向かったのは長野県は須坂市のブース。
訪れたことはなく、申し訳ないことにその名前すら知らなかったのだが、長野市に隣接し製糸業で栄えた街とのこと。

ここには果物いろいろ。
種がなく皮ごと食べられて「甘いんです!」とボランティアの女子大生たちが笑顔で勧めてくれた「ナガノパープル」をいただくことに。確かに皮ごと食べられる。そして甘いけどべたつくような甘さではなく爽やかな味。私は普段、それほどブドウは食べないのだが、これだったら毎日でも食べたい!!!


群馬県桐生市の「ひもかわ」

新鮮かつ好奇心をくすぐられるグルメとの出会いが楽しいこういうイベントだが、今回もっとも興味刺激されたのがこれ。桐生名物の「ひもかわ」。有名らしく知っている人も多かったが、私は見るのはもちろん名前聞くのも初めて。

ボランティアスタッフの女子大生160人の中でもこれが一番人気だったそう。
何かというと、「薄くて幅の広いうどん」だ。

写真のひもかわは、幅20センチ以上あるんじゃないだろうか。

ブースでは小椀のためそれより幅狭めのものだったが、それでも余裕で10センチ以上はある。

きのこなどを入れたものと、揚げ玉やキュウリ、長ネギなどトッピングしたたぬきと二種類あったので後者にした。

不思議な食感。
うどんというカテゴリとは全く違いなんとも新鮮。さくさくの揚げ玉ともよくあっている。そして食べやすい。

ゴマダレやポン酢などで食べてもおいしそうだ。中国の「涼皮(リャンピー)」のように、酢やラー油などまぜたたれを絡めてパクチーやクラッシュアーモンドをトッピングしてもきっといけるだろう。


茨城県のサイダー

ここでちょっと喉が渇いたので、茨城サイダーを。
自分は10歳までを茨城県の最東端、波崎町(現・神栖市)というところで育っているので、第一のふるさとだ。

まあ、そのころはこんなサイダーなかったんだけどね。


岩手県久慈市のまめぶ汁

岩手県の久慈市といえば、NHK朝の連続ドラマ「あまちゃん」の舞台。
私は一昨年ツーリングの途中で訪れたが、三陸鉄道の再開もありたくさんの観光客が極限の海女の実演を見に集まり、そして食べていたのが「まめぶ汁」。

今回はその「まめぶ汁」ではなく、一緒に販売されていた洋菓子「まめぶっせ」を購入した。

●『まめぶっせ』by もりもりまーたん : ミリオンベル - 久慈/ケーキ [食べログ]

これは「まめぶ汁」を洋菓子「ブッセ」にしたものだそうで、帰宅して食べたら胡桃たっぷりでクリームも不思議な味。もっと買ってくればよかったなと思うほどに気に入ってしまった。久慈駅前にあるミリオンベルと言う店で売られているそうなので、もし行く方がいたらぜひ試してみてほしい。


山形県高畠町の庄内麩とはちみつ

こんな食べ方もあるのか!と目うろこだったのはここ。
板状にした焼麩を細長く切ったものが容器に入っており、それをはちみつ試食用に使うというアイディアが面白い。そしてお麩といいながらも、かなり硬めでぱりっとした食感なので、はちみつとの相性もいい。蕎麦のはちみつは本当に蕎麦の香ばしさがあった。全種類試食した結果、一番気に入った庄内麩を買ってきたので、後でこれ使って何かおつまみ作ってみたい。


淡路島といえば玉ねぎ!

コスプレ含むいろいろな衣装で楽しませてくれた各ブースのスタッフさんたちだが、淡路島のこの玉ねぎヘアの女性スタッフが個人的にはNo.1。かわいいよ~!!!玉ねぎスープも美味しかった。

初めて見る玉ねぎキャッチャー。
このアイディアは面白いと思う。玉ねぎに限らず野菜いろいろつかめるベジタブルキャッチャーをスーパーの前に設置したら、盛り上がるんじゃないだろうか。そしてさらに鮮魚・精肉と広がったりして。


三重県南伊勢町の骨なし串ひもの

これは本当にアイディアだな~と思う。
干物をもっと食べやすく。そんな視点から誕生した、骨をすべて取り除いてこぶりにカットした干物を串にさしたもの。

伊勢志摩で水揚げされた魚の骨を取り除き、天然塩に漬け干物一枚一枚に竹串を刺した「骨なし串ひもの」は手を汚さず骨も気にせず食べることができます。また、高圧殺菌した干物は常温での販売も可能で、お土産品として利用していただけます。 ●南伊勢町 - 骨なし串ひもの

きっと、魚類の消費の落ち込み、とくに干物が若い人に敬遠されがちだったりする現状を打開するためのアイディアとして生まれたんじゃないかなと思う。魚を食べるのが「面倒」という人も多い今、骨を取り除く必要もなく、串でぱくっと食べることができたら、おやつにもおつまみにも大歓迎されるだろう。

種類もいろいろだ。

真空パックに入っているので、そのまま食べてもいいし、ちょっと湯煎したり炙って食べても美味しいとのこと。


奄美諸島・与論島の焼酎「有泉」にドラゴンフルーツ

なんと離島からも参戦!
鹿児島県最南端の島・与論島のブースには、黒糖焼酎「有泉」やジンジャーエール、そしてドラゴンフルーツに島バナナが販売されていた。実は数年前に与論マラソンに参加するために訪れたことがあり、どれも懐かしい。

●与論島「ヨロンマラソン2012」ハーフ完走!(前編)|島マラソン情報館
●与論島「ヨロンマラソン2012」ハーフ完走!(後編)|島マラソン情報館

ちゃんと与論献奉のための盃まで用意されていたので、バイクじゃなきゃ試飲したかったな~!!!


栃木県足利市の足利シュウマイ

最後にいただいたのがこれ。
試食で食べたら妙に美味しかった、"ソースをかけて食べる"足利シュウマイ。これも今回初めて知った。

このソースもかなり辛めで美味しいのだが、単にソースだけが特徴なのじゃない。「中に何入ってるんですか?」と聞かれても答えられないのだ。挽肉じゃないし、見た目や食べた感じはどちらかというとタコ焼きのような粉ものちっくでモチモチしてるんだけど、餡的なものもちゃんとある。しかしそれがなんなんだ?ソースの味がかなり強いこともあり一瞬わからないのだ。

帰宅してから調べたところ・・・

●栃木県足利市の肉なしシュウマイレシピ。玉ねぎ入りの焼売|秘密のケンミンショー

足利市に住む栃木県民は片栗粉と玉ねぎで作ったシュウマイにソースをかけて食べるのが大好きなんだそうです。

実際に足利市の家族にこのシュウマイについて聞いてみると「玉ねぎの甘さと片栗粉のもちもちした感じがおいしい。ソースをかけるとソースの甘みが増して一層おいしい」「シュウマイを食べたいと思うとソースの香りが浮かぶ」などと話していました。

玉ねぎなんだ!!!
粉もの的に感じたのは片栗粉ゆえなのだろう。クックパッドにレシピも紹介されていたので、今度自分でも作ってみたい。普段、醤油でしか食べないものにソースをかけてみると新しい世界が開けることを知った。


千葉県成田市はうなぎぱん

最後に、私の地元とも隣接する千葉県成田市のブースに。

ここでは、本当にうなぎが入っているという「うなぎぱん」などが売られていた。
私はいつでも買えるので今回はスルーしたが、あとで考えたら、地元ゆえ逆に食べる機会あまりなかったりするのかもなあと。今度成田にお出かけしたら買って食べてみようと思う。

そんなわけで、知らないご当地グルメにたくさん出会え、「こんな食べ方もあったのか!」という新鮮な驚きも多かったふるさと甲子園。あらためて「日本って広いよな」と認識する。

来年もまた参戦し、そんな出会いを楽しみたいなと思う。

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