• 広告を利用しています/紹介製品の価格・スペックは記事作成時点のものです

若洲公園キャンプ場でホヤナイト開催

せっかく津波被害乗り越えて再び水揚げ再開したのに、輸出ができず廃棄されてしまうホヤ。

三陸から直送してもらった新鮮で本当に美味しいホヤの味を体験してもらい、少しでも国内消費を増やそうというささやかな試みで、第一回ホヤナイトを開催することにした。

会場は東京・新木場駅からバスで10分の若洲海浜公園キャンプ場。

お台場も近く目の前にゲートブリッジがある東京湾沿いの絶景キャンプ場だが、夏でも平日なら余裕で予約できる。

この日は前日に水揚げされたホヤ5キロを南浦和のシェアハウスに送ってもらい、それをバイクに積んで40キロほど走り運んできた。

すぐ近くに炊事場とテーブルもある一等地のサイトが用意されていた。

そしてホヤは氷もたっぷり残っており新鮮なまま。緊張しまくって運んできた甲斐あったよ。

記念撮影する人(私)。

自撮りする友人。

早速ホヤの解体。まずは下の根っこのような部分を切り、次に上部の突起二つも切り落とす。この時初めて知ったけど、上の突起は口とお尻の穴。どっちかどっちか忘れたがひとつが「+」でもうひとつが「−」になっている。

切れにくい包丁だつたため半分にするのにやや苦労したが、殻と身はするり綺麗に剥がれ、あまりに簡単に剥けることに皆驚いていた。

そう、今回の参加者10名のうち、ホヤを調理したことあるのは自分含め3人のみ。食べたこと一度もない人も確か3人くらいで、食べたことある人の大部分は「美味しくない」印象だった。

そんなわけで、最初に作ったこのホヤの刺身には。

「え、なにこれ。ホヤうまーい!」と絶叫もあがった。醤油つけなくても海の塩の味。

そこでひとつ思い出した。

今回キャンプ道具に鍋はじめ調理道具一式持ってきてくれたホヤ兄さんこと亀田さん。石巻などでボランティア活動を継続して行っており、漁業支援なども精力的に行っている方なのだが、荷物搬入後、一度用事で家に戻っていた。

確かワインクーラーをこう使えって言ってたよな。

素敵!

5キロ分のホヤを氷水ごと移し替え、テーブルの真ん中に。遅れてきた人は、まずここから好きなホヤを2個「水揚げ」して、炊事場でさばいて自分の分の刺身を作り、日本酒やビールなど好きなお酒と合わせていただく。

続いて、半分にカットしての酒蒸し。これもあっという間に作れ、しかも美味しい。刺身に感動した人たちも、この酒蒸し食べてまた新たな発見。

「全然別物!さっきは『ホヤは絶対生で』と思ったけど、酒蒸しの方が美味しい」とも。

さらに燻製の準備をしながら・・・

ホヤのオリーブオイル炒め。スープは全て、ホヤから出たもの。これも味付け要らず。これだけで美味しい。酒蒸しともまた違う食感が楽しめる。

そんなこんなしてる間に燻製完成。ホヤは水分がかなり多い食材で、完全に乾燥させようと思ったら干物になってしまうし、それでは海水たっぷり含んだホヤの良さは失われてしまう。

そんなわけで、30分ほど網の上で軽く風乾したものをさらにキッチンペーパーで表面の水分だけさっくりとり、後は煙十分に溜めたスモーカーに入れ、5分ほどの超クイック燻製にすることにした。それなら舌をしびれさせる変な味も付かずに済む。

これが参加者に大好評。

我が家で作った時もそうだったが、「一番美味しかったかも」と言ってくれる人が何人も。クイック燻製にもかかわらず、ホヤの食感も味も変わり、どこかチーズ的な味わいも加わる。日本酒にもとにかく合う。

最後はパスタ。具材はミニトマトとホヤ、そして青ジソだ。

料理得意なSさんが「俺やろうか」と慣れた手つきでフライパンを操ってくれた。

ホヤナイトの締めの一品は、トマトとホヤのパスタ。味付けはオリーブオイルとニンニク、塩コショウだけ。トマトの酸味にホヤの塩味もいきていて、どちらもバランスよくアピールしてくれる。実は唐辛子を入れ忘れたのだが、なくても全然ぼけた味にはならない。

「ホヤがこんなに楽しめる食材だったとは」

そんな嬉しい感想を述べてくれる人もいて、まさに企画者主催者冥利に尽きる。

刺身も美味しい!加熱しても美味しいホヤを食べた翌朝の肌の調子がグンと上がった! | ちわわのまま

参加者のひとり、ちわままさんの詳細レポ。これを読むとホヤの現状から効果まで、さっくり学べてウンチクも仕入れられる。写真も見事なので是非読んでほしい。

日帰りホヤキャンプで、5キロのホヤを食べ尽くす! : 日曜アーティストの工房

こちらは宮城県雄勝で、漁師さんの船の上でもぎたてホヤを食べた経験があるもうひとりの参加者のブログ記事。

ホヤ料理の美味しさが臨場感たっぷりに伝わり、これ読んだら最後のお取り寄せショップで速攻注文したくなるはずだ。

今回10人の参加者で食べたホヤは、ホヤのネット通販では最も有名だろう、山内鮮魚店からお取り寄せした5キロ分の殻付きホヤ。

ホヤ|ほやの通販なら山内鮮魚店

1キロで送料込み1,650円。以後1キロプラスするごとに450円高くなり、5キロだと送料込みで3,450円。

「ひとり345円」というと、またまた驚かれた。

実は自宅で事前にお取り寄せした際は、海がしけて希望日に届かなかった。鮮度の高いホヤを送ってもらうゆえの仕方ないリスクだが、ホヤナイトでそんなことになってはいけないのでどうしたらいいか、お店に問い合わせメールしたら、1時間もせず、非常に丁寧かつ誠意ある返信が店長さんから届いた。

そして無事ホヤナイトも、さらに翌日開催した燻製キャンプにも新鮮な殻付きホヤが届いた。燻製キャンプではホヤをキャンプ場直送にしたのだが、それでも全く問題なかった。

またやりたい、ホヤナイト。だって美味しいんだもん。

イベント参加レポート の記事一覧