宅配大手ヤマトHDが中国郵政と提携、中国全土への宅配サービスを開始

ヤマトホールディングスが中国郵政集団と提携し、中国全土への宅配を4月から開始するとのこと。

ヤマトは、中国の国営企業「中国郵政集団(チャイナポスト)」と提携し、中国の消費者が日本のネット通販で購入した商品を最短3日で届けるサービスを始めます。日本の商品を国内のヤマトなどが集荷し、中国郵政集団が中国全土に宅配します。ヤマトは、すでに上海や香港で独自に宅配事業を展開していますが、今回の提携でヤマトの宅配は中国全土に広がることになります。中国では化粧品やおむつなど高品質の日本製品が人気で、日本の通販業者にとっては巨大な中国市場の開拓が可能になりそうです。

●ヤマトHDの宅配、中国全土へ 日本から最短3日で(テレ朝news)

こちらは日経新聞の速報。

中国の消費者がインターネット通販で購入した商品を最短3日で届ける。煩雑な税関手続きもヤマトが引き受けて配達の遅れを防ぎ、安定したサービスを提供する。中国から商品を購入しやすくなり、日本企業はネット通販の商機が広がる。

●ヤマト、中国全土に宅配 中国郵政と提携(日本経済新聞)

もうひとつ、こちらはより詳しい情報が掲載されている。
記事によると配送サービスを販売するのはヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)で、中国での輸入通関と配達業務について中国郵政集団(中国郵政)傘下の上海市郵政速逓物流(上海郵政 EMS)と業務契約を締結したとある。

日本から上海市内だと、通常は販売と輸送費等決済から日本での集荷をN日とすると、最短でN日+3日で配達が可能。羽田クロノゲートに商品を在庫した場合は、最短3日間で上海市の届け先まで配達できるという。中国での輸入通関と配達は上海郵政EMSに業務委託するため、中国全土に配達することができるが、その他の地域は距離等により到着期間は異なる。
利用はYGLと契約した法人に限り、出荷にあたっては、すべての商品が中国で輸入可能な商品かどうかの確認を行い、出荷判定をする。取扱が可能な品目の例として、加工調理済みの食品、酒、健康食品、粉ミルク、衣料品、キャラクターグッズ、家電製品、医薬品 第3種など。

●ヤマト/中国郵政と提携、中国全土に通販商品を届けるサービス開始

<取扱が可能な品目一例>

  • 加工調理済みの食品
  • 健康食品
  • 粉ミルク
  • 衣料品
  • キャラクターグッズ
  • 家電製品
  • 医薬品 第3種

<取扱いができない品目一例>

  • 生鮮品(肉・魚・野菜・果物など)
  • 冷蔵・冷凍等の温度管理が必要な商品
  • 医薬品 第1種

ちなみに「中国郵政集団(チャイナポスト)」は、日本で言うところの郵便局で、国営企業。

●中国郵政 - Wikipedia

日本同様、中国でもインターネット通販の発展により宅配件数は急増。
全国一定規模以上の宅配企業の取扱件数は2012年で56億9千万件にものぼっているという。

●中国の宅配業界、収入が1千億元規模に--人民網日本語版--人民日報

中国郵政以外にも、宅配業者は全国規模で展開する大手から中小まで非常に数多くあるが、全国くまなく配送できるネットワークをもっているのはやはり中国郵政EMSだ。

中国市場で商品を販売したい!という日本企業にとって、今は間違いなく好機だ。
中国最大のショッピングモール「タオバオ」に出店すれば、あの広い国土での販売網構築という非常に時間もコストもかかるプロセスをせずにすむ。その立上げを支援してくれる中国専門のECコンサルも増えており、ノウハウも蓄積されてきている。通関事務・配送についても、今回の「ヤマト+中国郵政」という強力なパートナーシップ誕生により、マンパワーが限られた中小企業でも「中国進出」が夢ではない時代になるだろう。

おっと、肝心な公式発表へのリンクを忘れていました。

●インターネット販売を行う日本の通販事業者から、中国の消費者に向け個人輸入の商品を配送するサービス「ヤマトチャイナダイレクト」発売のお知らせ | ヤマトホールディングス

国内通販事業者・中国消費者それぞれにとってのメリットや、サイズ・商品の金額制限・送料など詳細の情報も書かれているので、興味ある方はじっくりチェックを!

中国インターネット情報の記事一覧